新しい命を笑顔で迎えるために
安全に最大限配慮しながら、自然な出産を目指します。
当院のお産について
母子ともに元気な良いお産のために一番重要なのは、安全を最優先すること。当院では50年以上に渡って安全を重視した診療を続けてきています。そして、当院の女性医師2名の出産経験によってこの考えはより強まりました。
当院の女性医師2名は仕事を続けながら妊娠・出産を経験しており、同じ主婦目線で様々なご相談に具体的なアドバイスをさしあげることができます。
診療では、外来の妊婦健診の時から妊婦さんとの心のつながりを大切にして、十分な時間を取って密なコミュニケーションを持つよう心がけています。
そして、お母さんが安心して通院・分娩できる環境を整え、マタニティビクスやプレパパ教室などで新しい命をよりよい形で迎えることができるようサポートしています。
当院は産科医療保障制度加入機関です。
- 産科医療保障制度は、分娩により重度の脳性麻痺になった赤ちゃん、及びその家族の経済的負担を速やかに補償する制度です。
- 2009年1月1日以降に生まれた赤ちゃんが対象です。
- 産科医療保障制度加入機関で分娩される方は、この制度に登録されることが義務付けられております。
- 詳細は分娩予約時にお渡しするパンフレットをご覧ください。
- 産科医療保障制度は、財団法人日本医療機能評価機構(厚労省所管)が行っております。
分娩予約
当院に通院されている方
妊娠12週までに、予約票をご提出いただいています。
転院で分娩希望の方
近隣にお住まいの場合
妊娠16週以降であれば、前医からの紹介状のご持参をお願いしています。
32週以降の転院は、お受けできない場合があります。
遠方にお住まいの場合
急な転居などで当院への転院をご希望される場合には、事前に電話でご連絡ください。電話の受付時間は、診療時間帯です。
また、ご来院時には、前医からの紹介状をご持参ください。
里帰りで当院での分娩をご希望の方
出産までの流れ
ご来院
妊娠したかもしれないと感じたら、ご来院ください。基礎体温をつけていた方はデータを紙でお持ちください。ご予約の必要はありません。
検査で妊娠していることがわかったら、安定期に入るまでは2週ごとに赤ちゃんの成長を見守りますので、受付で次回の診察をご予約ください。
母子手帳の申請
超音波で赤ちゃんの心拍が確認でき、母体の状態が安定してきたら、母子手帳の交付を受けます。
妊娠初期検査
安全な出産のために、血液や感染症などの検査を行います。県などで決められている検査だけでなく、より安全性の高さを確保するための検査も含んでおります。
検査項目
貧血・血糖値・子宮頸がん・HIV・B型肝炎・C型肝炎・不規則抗体・直接クームズ・間接クームズ・風疹抗体・HTLV-1・トキソプラズマ・サイトメガロ・梅毒・カンジダ・クラミジア・B群溶連菌・ラテックス抗体*
*ラテックス抗体は、医療用手袋などのゴムに対するアレルギーです。
定期的に健診を受け、できれば安全教室やマタニティビクスへ参加されて正しい知識や気力と体力を身につけてください。わからないこと、気になることなど、なんでもご相談ください。
妊婦健診
16週以降、妊婦健診となります。24週までは3週間ごと、34週までは2週ごとに健診を受けます。36週以降は毎週の健診になります。
健診では母体の状態・胎児の発育を中心に診察し安産に繋がるよう指導いたします。
また、心のケアも重視しており、定期的な助産師指導の場を設けております。
初産・経産問わずどんな妊婦さんでも、妊娠中の不安は尽きません。
助産師指導では時間をかけ、様々なお話を個々に伺っております。
ご家族の超音波検査見学は、胎児の様子がよくわかる14~20週にお願いしています。
超音波での性別判定は、28~30週が最適です。ご希望の場合は、診療室でお申し出ください。
入院
陣痛の強さや時間をみて入院し、陣痛室で分娩に備え、出産となります。
妊婦健診
16週以降、妊婦健診となります。24週までは3週間ごと、34週までは2週ごとに健診を受けます。36週以降は毎週の健診になります。
ご家族の超音波検査見学は、胎児の様子がよくわかる14~20週にお願いしています。
超音波での性別判定は、28~30週が最適です。ご希望の場合は、診療室でお申し出ください。
胎児ドック
生まれてすぐに治療を開始した方がいい病気などがもしあった場合、事前に準備をしておけるよう、当院では胎児超音波スクリーニング外来を設けて胎児ドックを行っています。検査は産科領域認定超音波検査士が行います。
この検査では、発育を見たり、羊水量を計測したりの他、形態的な異常や、胎盤・へその緒の異常などをエコーで確認していきます。誕生した赤ちゃんの出生前出生後の管理と治療をスピーディに適切に行うためです。
クアトロテスト(母体血清マーカー検査)・羊水検査
出生前の検査でおなかの中の赤ちゃんに病気や異常が発見されていれば、治療や療育方法について相談して、準備を整えておくことができます。クアトロテストは、16~17週に受けることが望ましい検査で、胎児が対象の疾患に罹患している確率を算出するスクリーニングであり、確定検査ではありません。できれば避けたい羊水検査が必要かどうかを判断するための目安を、負担なく得られるものだとお考えください。
直接、羊水検査を希望する方もお受けいたします。ご相談ください。
対象となる疾患は、ダウン症候群、18トリソミー、開放性神経管奇形です。ダウン症候群では、心臓や内臓の病気を合併する可能性が高いのですが、こうした合併症は治療が可能です。
母親教室
現在は出産についての情報が賑やかにあふれています。自然分娩、ラマーズ分娩、座位分娩、無痛分娩、帝王切開分娩、そして計画分娩など、取捨選択に迷う方も多いのではないでしょうか。
どんな出産を選ぶとしても、正しい知識を得ること、安全を最優先させることは基本です。そして、『お産は誰のものでもなく、自分自身がするもの』という自覚と気力を養うことが安産を約束します。
当院では、正しい知識を身につけることで、安心してお産に臨めるよう安全学級を行っています。特に初産の方は、ぜひご出席いただきたいと思っています。
里帰り出産
里帰り出産を当院でとお考えの場合、できるだけ妊娠23週までに、ご本人が午前中に来院して検診をお受けください。
遠方でご来院が困難な場合に関しては、当院近隣にお住まいのご実家の方に直接ご来院いただき、ご予約いただくことも可能です。
ご本人以外のご来院では、予定日・現住所・ご実家の住所等をおうかがいして、ご予約のための諸手続きの書類をお渡ししています。
立会い出産
当院では、立会い出産を配偶者の方のみに限らせていただいています。立会いをご希望される場合には、16~23週の期間にお申し出ください(お申し出の際のご主人の同席は必要ありません)。毎月行われているプレパパ教室をご案内いたします。なにも知識なく立会われるとパニックになるケースもあります。プレパパ教室で分娩の進み方や呼吸法などを正しく理解することで、陣痛室でプレママをしっかり支えることができます。上手にサポートして感動と喜びの瞬間を共にすることで、お二人と赤ちゃんの絆もより深まります。
なお、受講されていても分娩進行がリスクが高いケース・帝王切開になった場合・分娩が重なった場合、立会いができない場合もあります。
マタニティビクス
母と子が共に健康な『いいお産』のためには、筋力と気力が必要です。それを無理なく安全に身につけるマタニティビクスを当院では導入しています。
『お産は自然の力を生かし、誰のためでもなく、自分自身でするもの』。自覚を持って積極的にお産のリズムに乗ることが、安産へと導きます。
開始は13週から。運動が苦手な方でもできる内容です。太り過ぎの防止やストレス解消だけでなく、便秘や腰痛予防の効果も期待できます。
お産で使う筋肉をほぐしておきましょう。
産後のケア
心と体のケア
出産で退院された後も心身の不安があればどうぞご相談ください。
当院で出産された方はもちろん、里帰り先で出産され戻られた方も承ります。
母乳の相談
母乳のトラブル
乳房管理のお悩み
乳腺炎を起こしたかも...
などなど不安があれば直接診療時間内にご来院ください。